【0から1への発想術】でチェックする「メイドカフェノマド会 」(1/2)

大阪から皆さんこんにちは!ノマド会()なうです

よつばの秘密基地さんにてノマド会なう

メイドカフェノマドで作業が捗ることを証明するため、今回のノマド会では僕はブログを一つ書きました。(書ききれず、翌日秋葉原のメイドカフェで続きを書きました)

0から1の発想術とは

僕の所属するビープラウドという会社ではBPRA(Be Proud Read for Action)という社内読書会をやっています。そこでこの間この本を読みました。

読んでみると、この本に書かれた「15の発想法」が「メイドカフェでノマド」の取り組みに一致しているのではないか!と思ったので、早速検証してみようと思います。

なお、同僚が素晴らしいまとめをしてくれているので、普通のまとめはそちらを御覧ください。

http://blog.hirokiky.org/entry/2017/08/07/085000

この本は何?

この本の著者は大前研一さんです。大前さんといえば、原子力の研究者出身の経営コンサル、国家レベルのアドバイザーという経歴を持たれている有名な方ですね!大前さんは「一人一人が世界を変える時代」「一人一人が個人として戦わなければならない時代」「リーダーが」「常に」「考えておかなければならない」こととして、15の発想法をこの本を書きました。つまり、すべての人に必要な発想法だということだと思います。

15の発想法をメイドカフェノマド会と照らし合わせる

発想法は基礎編1から11、応用編1から4の合計15あります。その全てがノマド会と関係があるとは限りませんが、ここは愚直に全部の章を読み直して、ノマド会を主催している僕の考えと対比してみようと思います。ここには強引な論理の展開やこじつけも多数あると思います。中には本をちゃんと読めていないとおしかりを受けるかもしれませんがご了承ください。

基礎編1. SDF /戦略的自由度

戦略的自由度、つまり、いかに顧客に欲しいものを届けるかです。アンチパターンは2000年代のシャープの例が書かれています。液晶テレビの技術的優位に固執して、より安価な海外のテレビにシェアを奪われてしまったのですね。

これは、よく言われる

「ドリルが欲しいのではない。穴が欲しいのだ」

「蛇口がほしいのではない。水が欲しいのだ」

のことではないでしょうか?

同僚の一人は「TEDのこの動画に当てはまるんじゃないか」と言います。

ここでは「ゴールデンサークル」というものが登場します。

Why ) How ) What)

普通の人はWhatから説明するようです。

What: 我々のコンピュータはすごい性能です

How: こんな機能があって、ユーザーフレンドリーです

一ついりませんか?いりません!

心に響かせるにはWhyから入ると良いそうです。では、メイドカフェノマド会でも当てはめてみましょう

Why: 皆さんに、もっと、自由で、効率的な働き方を提案します。

How: 退屈な仕事には変化を与え、単純作業も集中できて、クリエイティブな発想は刺激され、疲れたら癒やされます。

What: それはメイドカフェでノマドワークです!いかがですか?

ただ、独りよがりではダメみたいですね。

もしかしたら、参加してくれた人は僕の考えとは別の潜在的に求めるものがあって、結果的に「メイドカフェのノマドワーク」というキーワードに惹かれて集まってくれているのかもしれません。

発想は「顧客は何を求めているか?」という命題を常に持っています。「企業が何をしたいか」ではなく「顧客が何を求めているか」が重要です。そして、これは時代によって変化します。

ノマド会はさらに開催回数を増やし、多くの参加者を観察し、その裏側に何が求められているのか、探究して行きたいと思います。

基礎編2. アービトラージ

Arbitrageとは、フランス語由来の金融用語のようです。先日同僚の一人がこんなことを言っていました。

ビットコインの取引所によって取引金額が異なるから取引所間で資金を移動しているだけで利益を得ることができるらしい。

まさにそのことを言います。大前さんの「発想法」では、これを

「情報格差でサヤを抜く」

という意味で使用しています。「情報格差」とは何でしょうか?

例えば、ユニクロは物流システムや原材料について徹底的に研究した結果、「中抜き」を実現し、圧倒的な安価で消費者に商品を届けることができたそうです。

しかし、アービトラージには「賞味期限」があり、すぐに他社によって研究されてしまいます。ではどうするか?大前氏は「情報に対して貪欲になるべきだ」とソニーの創業者の故・盛田昭夫氏のエピソードをあげています。

ノマド会ではどうでしょうか?

情報感度という意味ではこのIT業界、感度の高い人がたくさんいて、僕は感度が低い方です。

しかし、IT勉強会コミュニティという意味ではビープラウドという会社に所属しています。ビープラウドの特徴の一つとして、社長自らがBPStudyという勉強会を主催し、所属するメンバーの多くが技術コミュニティを運営している一面があります。そのため僕がイベントを企画することに理解が得られていることは大きいですし、他のコミュニティの運営者の話を聞くことで自然にその道の情報は集まってきます。

そもそも「ノマド会」を始めたのは「市場調査」が目的でした。本当に「メイドカフェでノマドをする」需要はあるのか?手っ取り早く集める方法だったのです。

そして、実際に開催してみると、参加者の方や、メイドさんたちから、いろいろな声が聞こえるようになりました。そうして、大阪で開催してみたり、貸し切りイベントをやってみたりしました。

何かやってみると、更に次の景色が見えてきます。そして次へ、また次へ。。。つまり、ノマド会とは完成したビジネスではなく、常に情報を集めるための手段なのです。

基礎編3.ニューコンビネーション

オーストラリアで水陸両用バスが成功しているのだそうです。

  • バス + 船 =「水陸両用バス」
  • 個人の知識 + 個人の知識 + …… = 「ウィキペディア」
  • 携帯電話 + クレジットカード = 「おサイフケータイ」
  • 携帯電話 + デジカメ = 「写メ」
  • 写メ + オークション = 「モバオク」
  • セブンイレブン + カフェ = 「セブンカフェ」

このように異なる2つを組み合わせて今までになかったものを作ることを「ニューコンビネーション」と言います。

確かに

  • メイドカフェ + もくもく会 = 「メイドカフェでノマド会」
  • メイドカフェ + コワーキングスペース =「メイドさんの居るノマドカフェ」

はニューコンビネーションかもしれません!

では、僕は単に足し算をしているだけなのでしょうか?いえ、違います。

「足し算」は実は大変な難しさをはらんでいると思っています。

大前さんもまとめの一節で「足し算の仕方を間違ってはいけない」と言っています。それぞれのブランドを相殺してダメにしてしまう足し算もあります。

僕はメイドカフェの良さ、ITコミュニティの良さそれぞれをダメにしないように細心の注意を払っています。

実は「メイドさんを利用してなにかしよう」という人は多いです。しかし、メイドカフェの世界観というのはとてもデリケートで関係者と話し合いながら慎重に進めないとうまくいかないことが多いようです。これは、秋葉原や日本橋にいるオタクと呼ばれる人たち以外には、まだまだメイドカフェという世界の理解が広がっていないことが最大の理由です。

ノマド会は、「ただ足し算する」のはなく、世の中に理解を広げることを並行して行いながら安全に、慎重に足し算していきたいと思っています。

基礎編4. 固定費に対する貢献

メイドカフェの固定費といったら、店舗の家賃です。

今、メイドカフェを経営されている方々の悩みの一つとして、家賃が高騰していることがあると聞きます。メイドカフェは主に夜にお客さんが集まるので、昼間は営業していないお店も多いです。しかしそれでは都内の一等地を長時間無駄にしてしまいます。その一方で平日日中に営業をしてお客さんが集まらなければ、メイドさんの人件費を払うことができません。

ノマド会はその悩みを解決するアイデアの一つです!

ノマド会は平日の日中にも開催します。幸い秋葉原は、ビジネス街でもあります。また、交通の便も良いです。秋葉原でノマドワーカーのような自由な働き方を盛り上げれば、自然と「ノマドする場所」が必要になります。

この説明は、主に、店舗の方と交渉する時の説明に使っています。この切り口で説明すると、お店の方との交渉が上手く行きやすいことに気づきました。やはり、各店舗の課題は同じようです。

平日日中にうまく行ったら、次は朝の時間帯、逆に夜は秋葉原に事務所を構えていらっしゃる会社の会議室を活用できないかも考えています。

基礎編5. デジタル大陸時代

デジタル大陸とは、これまで個別に存在した技術(「デジタルアイランド」)が合体して「大陸」を形成し、「信じられない速さ」で変化していく今の時代のことを言うそうです。

ノマドワークという用語もまさにデジタル大陸の一部だと僕は考えます。

これまで、

  • ノートPC
  • モバイルインターネット
  • カフェ
  • SNS
  • 自由な働き方、生き方への意識のシフト

これらが一つに合体し「ノマドワーク」という時代は、まさにデジタル大陸ではないでしょうか。

そしてデジタル大陸はすごい速さで変化します。頭の固い人には理解できない。

「お前はキャバクラで仕事をするのか!」などという頭の固い人の相手をしていられなかった理由がこれです。

メイドカフェ通いが理由で会社を辞めることになりました

デジタル大陸時代の流れについていく方法の一つとして「餅は餅屋」と大前さんは言います。「わかっている若い人間の発想を利用する」スマホのことはスマホを使いこなせている若者に聞けと言うことです。

僕も「メイドさんはスマホを使いこなしているから、メイドさんのアイデアは参考になる」と言ったことがあります。

ノマド会の参加者には、若い方が多いです。IT業界ではあるあるですが、年は関係ない。10代や20代でも、本業のエンジニアの僕よりも全然すごい人がごろごろいます。なので、僕は自然と年齢に関係なく彼らに敬意を払って接しています。そもそも年齢を聞かないので、あとで「え、そんなに若かったの!」と思うことが圧倒的に多いです!そうして、自然と若い人の意見が入りやすいのがノマド会です。

若い人の他に、メディア関係の方、IT企業の社長の方の参加も多いです。この記事を読むと、メディアの方の着眼点はまさに時代を捉えていると思いました。

「メイドカフェでノマドワーク」が働き方改革の切り札ってホント?:ITpro

社長の方々も流石です。ある社長は「うちの新人社員を連れてきた。うちは自由な社風であることを見せようと思って」と言っていたかと思ったらすぐにその日SNSで「うちは自由な社風です」とアピールしていました。(1社だけでなく2社までも)

もし、ノマド会をやらなかったら、彼らと出会うことはなかったです。そうすると、僕自身が「デジタル大陸時代」で取り残されてしまっていたかもしれません。

基礎編6. 早送りの発想

戦国時代、鉄砲は1543年にポルトガルから伝来しましたが、瞬く間に国内生産され、戦国末期には50万丁以上を保有する世界一の銃保有国になっていたのだそうです。

このエピソードが説明することは、戦国時代の日本人は鉄砲という「兆し」を捉えたのだそうです。

「兆し」はどうしたら捉えられるのか。その方法の一つとしては「カンニング」があるということです。アメリカで成功していることを日本に時間差で持ってくる。孫正義氏のタイムマシン経営というものもあります。

ただ、カンニングするだけではだめのようです。例えば、今日本はアメリカよりも3年おくれているとします。「カンニング」をして現在のアメリカまでを早送りで発想すすめることができます。更に「早送り」をすすめると「5年後」を想像することができます。そこで初めて我々が打つ手が見いだせる。

拙作ですが、メイドカフェの将来を占う上で、我々エンジニアの通ってきた道を照らし合わせたスライドがあります。僕は「メイド」が「産業」として成立する時代が来ると思っています。我々エンジニアと同じように。

参考:アキバで学んだ我々エンジニアの生き方

基礎編7.空いているものを有効活用する

  • ブルドーザーの操縦に使う空いているもう一方の手足 → バケット操作
  • 携帯電話の通信網 → データ通信に活用 = iモード

このように空いているリソースを活用することがビジネスのアイデアになるということです。カーシェアとかシェアハウスなども、その事例らしいですね。

「空いている店舗というリソースを活用する」ことは前述しました。しかし、店舗以外にも重要なリソースがあると思っています。それは「メイドさん」です。

今、メイドカフェで数年働かれた女性が、メイドさんを辞められて会社勤めをされていたり、ご家庭で子育てをされていると思います。彼女らの接客力、キッチンやホールのスキルを活用できないままにしておくのはもったいないと思います。

「メイドさんの仕事は楽しいからまたやりたいな」と思っている。けれど、生活のため今は違う仕事をしている。「今更萌え萌えきゅんは恥ずかしい」という方もいるでしょう。ちゃんと彼女たちの考えを聞いて、メリットになる方法を提案できれば、一緒にいろいろな取組みができると思っています。

とてもうれしいことに既にその兆しは起きていて、元メイドさん、現役メイドさんから意見やアイデアが届き始めています。

彼女たちのもつ物「シーズ」と、世の中が求めること「ニーズ」を照らし合わせて、最大限の取り組みを作っていきたいと思っています。

基礎編8.中間地点の発想

  • ボーイング727:2,4,8のような偶数が常識だった発動機→3発エンジンで成功
  • ガーラ湯沢駅:新幹線に支線をスキー場へ伸ばす→スーツを着たままスキーに行く!
  • 新幹線品川駅:東京の近くなのになぜ!?→羽田空港に直結&リニアの発着駅に
  • 24枚撮りフィルム:20枚では足りない。36枚では多い

このような誰でも思いつきそうなのに意外となかったアイデアがぽっと出た時に成功する事例は多々あるようです。

さて、メイドカフェは正しい中間地点になっているのではないかと思います。例えば、今、次の両極端が存在します

  • チェーン型のコーヒーショップ:安い。合理化されたオペレーション。店員とのコミュニケーションは皆無!
  • ガールズバー:お酒飲みながらお店の女の子とお話することが目的の場所。高い。

でも、僕らが欲しかったものはこういうのではないでしょうか。

個人経営の喫茶店、店主の親戚の女の子が働いていて、別にその子とおしゃべりすることが目的ではないけど、よく会うのでだんだん慣れてきて、ちょっとお話することもある。その子に会いたくて、ついお店に行ってしまう。合理化されていないから紅茶は一杯500円くらい。ゆっくり過ごしても怒られない。

今その役割を担っているのがメイドカフェです。ここでは説明を割愛します(詳しくは過去の記事を読んで下さい)が、行ったことがある人は説明するまでもなく納得できるでしょう。つまり、メイドカフェとは飲食業界のボーイング727なのです!

ノマド会はどうでしょうか?ノマド会はノマドワーカーのためのガーラ湯沢駅、または品川駅ではないかと思いますが、どうでしょうか?

前半まとめ

15の発想のうち1から8までを検証しました。ここまでをもう一度おさらいしましょう。

基礎編1. SDF /戦略的自由度

ノマド会の開催回数を増やし、多くの参加者を観察し、その裏側に何が求められているのか、探究して行く

基礎編2. アービトラージ

ノマド会は「市場調査」であって、ノマド会とは完成したビジネスではなく、常に情報を集めるための手段と捉える。

基礎編3.ニューコンビネーション

「ただ足し算する」のはなく、世の中に理解を広げることを並行して行いながら安全に、慎重に足し算する。

基礎編4. 固定費に対する貢献

昼間、使っていない店舗の活用。ゆくゆくは夜使っていない会社の活用。

基礎編5. デジタル大陸時代

参加者の若い人、メディア関係者、社長さんから時代の動きを学ぶ。

基礎編6. 早送りの発想

メイドが産業になっている未来を考える。

基礎編7.空いているものを有効活用する

メイドさんの才能を活用する。メイドさん、元メイドさんの話を聞く。

基礎編8.中間地点の発想

メイドカフェはボーイング727!ノマド会はガーラ湯沢駅!

設計と実装、抽象と具体、本とノマド会

ビジネス書は往々にして、それを読んだらアイデアが出るというより、既にビジネスをやっている人が自分のやっていることが正しいか答え合わせをするためにあるそうです。

「メイドカフェでノマド会」は何度も言っていますが「ビジネス」ではなく「趣味」です。ですが、趣味であっても、PDCAをしっかり回して活動を進めていくと、同じようなことが言えると思います。

では、この本は、これから始める人には不要なのか?と言えばそうではないでしょう。本の冒頭に書かれているように、個人が個人として戦う現代を知るには、わかりやすい本だと思います。

そして、僕は「メイドカフェでノマド会」をやっていたからこそ、「ああ、これはこのことだ」と本を理解することができました。僕の場合は「メイドカフェノマド会」ですが、趣味でも勉強でも良いので、本という「設計」と、実地体験という「実装」を肌で体験することで、抽象も具体も体得することができて、より日々を効果的に生きていくことができるのではないかと思います。

後半に続く

まだ9から15までがあるので、後日続きを書こうと思います。


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です